応募の最初の一歩:問い合わせ前に知っておきたい3つのこと

認知症や不眠症の治験に興味を持ち、いざ問い合わせフォームや電話で問い合わせてみようかな…と考えている方に向けて、「事前に知っておくとスムーズになるポイント」をまとめました。必要な情報をきちんと整理しておくことで、手続きをスピーディーに進められるだけでなく、不安を軽減することにもつながります。

目次
まず知っておきたい、問い合わせ前のポイント
治験に関する問い合わせや応募は、通常の病院受診とは少し異なります。実際に治験を受けられるかを判断するため、年齢や症状の程度、服用中の薬など細かな情報が求められることが多いのが特徴です。
事前に準備しておくメリット
- 入力フォームや電話での質問にスムーズに答えられる
- 不備による再連絡や時間ロスを減らせる
- 自身の状態を改めて整理できる
認知症や不眠症の症状が進行し、ご本人がうまく話せない・手続きを進められない状況であれば、家族や介護者がサポートして一緒に情報を整理してあげるのがおすすめです。
知っておきたい3つのこと
- 年齢・症状・既往歴を簡単に整理しておく
1つ目のポイントは、現在の年齢や症状、今までの病歴を把握しておくことです。治験によっては参加できる年齢の範囲や、除外される病歴の条件などが決まっていることがあります。
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- 年齢制限の有無
例:認知症の治験であれば65歳以上を対象とするケースが多い
- 既往歴の確認
例:認知症の治験であれば65歳以上を対象とするケースが多い
- 現在の症状
認知症の場合は「物忘れの自覚」「医師からの診断時期」など
不眠症の場合は「寝つきの悪さや眠れない日が週に何日あるか」など
- 認知症の場合は「物忘れの自覚」「医師からの診断時期」など
- 不眠症の場合は「寝つきの悪さや眠れない日が週に何日あるか」など
補足:不安な場合は病院の主治医に相談を
「治験に参加してみたいけれど、本当に自分が参加して大丈夫?」と不安に感じる方は、かかりつけ医に相談するのも一つの方法です。さらに、まずは問い合わせ・応募をしていただければ、必要に応じて「主治医との相談資料」を提供することもできます。
- どのように主治医に話せばいいのか
- 治験のポイントをどこまで共有すればいいのか
これらの疑問点にも、応募後に丁寧に説明できるので、「まずは相談してみる」という選択肢をぜひ活用してください。
現在服用中の薬やサプリをリストアップ
2つ目のポイントは、「今飲んでいる薬やサプリ」をしっかりと把握しておくことです。
- 相互作用の可能性
新たに治験薬を使用する場合、すでに服用中の薬やサプリとの相互作用が起こるかどうかを確認する必要があります。
- リストアップの仕方
薬の名前だけでなく、1日のうち何回・どのタイミングで飲んでいるか、サプリや健康食品も含めてメモしておくと◎
- 参加条件への影響
特定の薬を飲んでいる方は治験自体に参加できないケースもあります。
別の治療方法への切り替えが必要になる場合もあるため、早めの情報提供が大切です。
症状の期間や頻度を確認しておく
3つ目のポイントとして、症状の経過や頻度を整理しておきましょう。
- 不眠症の場合
「いつ頃から寝つきが悪くなったのか」「週に何日くらい眠れない日があるのか」など、期間と頻度を具体的にまとめておく
- 認知症の場合
「物忘れや認知機能の低下を感じ始めたのはいつ頃か」「医師の診断を受けた時期はいつか」などの時系列を明確に
- 診断書や検査結果が必要な場合も
施設によっては事前に診断書や検査結果の提出を求められることもあります。必要ならば、主治医に依頼しておくとスムーズです。
家族のサポートや代理申し込みの場合
認知症や不眠症の症状が重く、本人だけでは問い合わせが難しいケースもあります。その際は、家族や介護者が代理で問い合わせフォームを送信したり、電話で状況を説明したりしても問題ありません。
- 基本情報の準備
本人の氏名・年齢・住所・連絡先など
主治医の連絡先や通院している医療機関
- 同意書サインは本人が行うのが基本
代理の方が手続きを進める場合でも、最終的な治験参加への同意は本人が行います。
- 家族構成や通院のサポート体制
通院が必要な治験の場合は、家族がどの程度サポートできるのかを確認しておくとよいでしょう。
問い合わせフォーム・電話でよく聞かれる項目
実際に問い合わせフォームや電話で話をする際、以下のような項目を尋ねられることが多いです。事前にメモをまとめておくと非常に役立ちます。
- 基本情報:氏名、年齢、住所、連絡先など
- 症状と通院状況:認知症や不眠症の症状の程度、通院先、受診歴など
- 既往歴や服用中の薬:高血圧・糖尿病などの持病や、服用している薬・サプリの名称
- 通院の可否:治験期間中に定期的な受診が必要となるため、スケジュール的に通院が可能かどうか
- 家族の代理申し込みの場合:本人の状態や、本人の同意の有無、続けて通院ができる体制の有無など
問い合わせ窓口によっては、さらに詳細な情報を求められることもありますが、これらをおさえておけば初回のヒアリングや入力がスムーズになるでしょう。
問い合わせから治験参加までの流れ
治験への参加は、以下のような手順で進むことが多いです。
- 問い合わせフォーム送信 or 電話相談
簡単な症状・年齢などの適格性確認を行う
- 事前スクリーニング・受診予約
治験に参加できる可能性がある場合、実際に通院して検査や面談を受ける日程を調整
- 治験実施施設での詳細説明
治験内容・リスク・期間・副作用の可能性などを専門スタッフが説明
納得したうえで、同意書(インフォームド・コンセント)にサイン
- スクリーニング検査・最終判断
血液検査や画像検査などを通して、最終的に参加条件に適合するかどうか判断される
- 治験開始
参加が決まれば、スケジュールに沿って治験が進みます。定期的に通院しながら経過観察を受ける流れが一般的です。
まとめ
- 事前準備として、年齢や症状・既往歴、服用中の薬・サプリ、症状の期間や頻度を整理しておくと、問い合わせ時のやり取りがスムーズに進みます。
- ご本人が難しい場合は、家族や介護者がサポートしてあげることも可能です。最終的な治験参加の可否は病院や実施施設で確認するので、「本当に参加できるのか分からない」という方も、まずは気軽に相談してみてください。
- 「主治医とどのように相談すればいいのか分からない…」といった不安がある場合でも、応募後に『主治医との相談資料』などを提供し、サポートします。
「こんな症状だけど条件に当てはまる?」「家族の代理でもいいの?」といった疑問にも専門スタッフがお答えします。ご検討の方は遠慮なくご連絡ください。

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